新型ジムニーのトランスファーレバーの使い方。2H,4H,4L,を正しく使い分けてトラブルを回避しよう。

コラム

新型ジムニーの駆動方式は「パートタイム4WD」呼ばれる駆動方式です。

パートタイム4WDの特徴は、2WDと4WDを切り替えることができるうえ、ジムニーではさらに悪路にも対応した4Lの設定があります。

 

一般的な乗用車でも2WDと4WDの設定がありますが、4WDの場合は常に稼働する「フルタイム4WD」である場合がほとんどです。

フルタイム4WDは切り替え操作をすることはできませんが、パートタイム4WDでは路面の状況に応じて切り替えて行く必要があります。

 

トランスファーの2H,4H,4Lの正しい使い方について見ていきましょう。

 

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新型ジムニーのパートタイム4WDの特徴

http://www.suzuki.co.jp/car/owners_manual/files/2_99011-77R00_20180628032117.pdf

少し難しい解説ですが、パートタイム4WDの構造について説明します。

パートタイム4WDは任意に2WDと4WDを切り替えられます。

 

  • 2WD(2H)はリヤタイヤのみの駆動。
  • 4WD(4H,4L)は前後が直結状態になり、4輪全てが駆動します。

 

前後が直結状態になれば高い走破性を発揮しますが、急カーブなどで大きくハンドルを切りながら走るとタイヤの回転数に差が生まれ、ブレーキがかかったような現象が発生してしまいます。

この現象を「タイトコーナーブレーキング現象」と呼びます。

 

タイトコーナーブレーキング現象を回避するためには、センターデフと呼ばれる部品が取り付けられていなければなりません。

しかしセンターデフがあるのはフルタイム4WDだけで、ジムニーやその他の切り替え式(パートタイム)4WDにはセンターデフは搭載されていません。

 

曲がる際にブレーキがかかったような現象が起こり、少なからず異音がすることもあるパートタイム4WDですが、走行にあたってどのギアを選択していけば良いのでしょうか。

 

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トランスファーレバーの切り替え方

http://www.suzuki.co.jp/car/owners_manual/files/2_99011-77R00_20180628032117.pdf

 

2Hと4Hの切り替えは、走行中でも時速100km以下であればいつでも可能です。

しかし、クルーズコントロールが作動している間はエアロッキングハブが作動しないため、駆動状態を切り替えることはできません

 

2Hから4Hへ切り替えた後は、必ず4WD表示灯が点灯していることを確認するようにしてください。

4Hから2Hへの切り替えも同じように、4WD表示灯が消えていることを確認するようにしましょう。

 

4Hから4Lへの切り替えは、停車中でなければできないようになっています。

MT車はニュートラルへ入れてクラッチを踏みながら、トランスファーレバーは下方向へ押し込みながら4Lへ入れます。

AT車にはクラッチペダルが無いため、ニュートラルへ入れてトランスファーレバーを下方向に押し込みながら入れます。

 

どちらも停車中、ニュートラル、下方向へ押し込みながら。という点に注意してください。

 

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通常は2Hで走行する

 

ほとんど雪の降らない地域に住んでいるなら年中2Hで大丈夫です。

2Hは後輪だけを駆動させるため最も燃費が良いギアですから、基本的には2Hで走行するものと考えて良いでしょう。

 

林道などの荒れた路面では4Hにする場合もありますが、よほど大きな凹凸でもない限り2Hで走行できます。

4Hや4Lに切り替えるのは、雪道や過酷な路面のみとしておきましょう。

 

なお、クルーズコントロールは2Hの位置で使用することが推奨されていますので、クルーズコントロールを使うときはトランスファーの位置を必ず確認してください。

 

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4Hを選択する場面

 

マニュアルには「乾燥路は2Hで走行してください」とありますが、雪の多い地域でも乾燥した路面が出てくることは頻繁にあります。

そのたびに停車して2Hと4Hを切り替えることは現実的ではありませんから、雪の降る地域に住んでいるなら冬場は4Hで固定しておきましょう。

 

ただし、4Hで急ハンドルを切ったりするとデフから異音がします。

これは構造上仕方のないことで、無理な運転を続けなければギアは損傷することはありませんので、4Hで走っているときには激しい運転をするのは控えるようにましょう。

 

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4Lは急な坂道などでパワーを必要とする場面で使う

 

HとLはHiとLowの略称です。

ギアがLowになるとパワーが上がるというのは、一見すると矛盾しているようにも思われるかもしれません。

 

HiとLowは「ギア比」が関係しているのですが、かなり難しいお話になってしまいますのでギア比の説明は置いといて「4Lは前に進めなさそうと感じた時に使う」と覚えておけば良いでしょう。

 

具体的な例を挙げると

・急な坂の登り降り

・大きなワダチが連続している道

・砂地

・埋まった(スタックした)時

いずれも必ず低速走行をしてください。

 

急な坂とは、アクセルを踏んでも全然スピードが出ないほどの急勾配や、エンジンブレーキを強く使いたい場合。

大きなワダチとは、ドリンクホルダーにおいてある缶ジュースが溢れてしまうような道と言えば分かりやすいでしょう。揺れすぎて窓ガラスに頭を悩ますぶつけるような道ですね。

雪や泥で埋まると、タイヤが滑って前へ進んでいきません。

一度埋まると脱出には技術が必要になりますから、4Lに切り替えたところで出られないことも多いですが、切り替えると脱出できる場合もありますのでまずは切り替えてみましょう。

 

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トランスファーレバーの使い方まとめ

・雪以外は2H

・雪が無くても林道では4Hを使った方が良い

・降雪地域に住んでいるなら4H固定でも良い

・4Lは過酷な条件下のみで使用。なおかつ低速走行

・4Lへの切り替えはニュートラルに入れてトランスファーレバーを下へ押し込みながら(MT車はクラッチも踏みながら)

 

この記事を書いているのは12月17日です。

各地で雪のニュースが流れている頃ですから、トランスファーレバーの切り替えについても疑問に思うところでしょう。

 

トランスファーレバーの切り替え方法と使い方をしっかりと覚えて、ジムニーらしい走りを楽しみましょう。

 

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